東芝 12AT7WA (通測用)

 東芝製造の真空管です。電圧増幅用ミニチュア管の一種で、型番は12AT7WA(通測用)となっています。これも、オーディオ用電圧増幅管としてポピュラーな12AT7(ECC81)の仲間で、「W」と付くのは、耐震性が高いという事のはずです。(「A」は、よく付いている記号で、低雑音というくらいの意味と思います。)

大変きちんと丁寧に作られた真空管に見えます。さらに良く内部を見ると、電極を支えるマイカ板が二重になっており(ダブル・マイカと呼ばれます)、さらに金属の支柱も太めに見えます。この辺が、耐震性を高める構造なのでしょう。

 下の写真では、内部構造がよく見えますが、ガラスの形も12AU7とは異なる事が分かります。肩が張った、ちょっといかめしい感じのスタイルです。東芝製の、たぶん同時期に作られた真空管でも、いろいろな個性があるようです。

2006年11月26日 記.
2010年12月3日 転記.
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