東芝 21LU8

秋葉原の真空管専門店のサマーセールで、東芝のテレビ用真空管がいろいろ売りに出されていました。その中で、21LU8という、大型のコンパクトロン管を数本購入しました。倉庫から出したまま、という事で動作チェックはされていないようですが、きれいな状態の、未開封の箱入り真空管でした。

21LU8は、ビーム出力管と電圧増幅用の3極管の複合管です。ビーム管部のプレート損失の最大定格が14Wなので、6BM8や6GW8よりふたまわりほど大きく、6BQ5と7591の間くらい、という感じの出力管です。複合管であるせいか、バルブ自体はかなり太く6L6クラスの大きさです。

こういう、昔懐かしい(?)東芝のロゴ入りの箱に入っています。

中には、さらに段ボールの保護された状態でしまい込まれています。多くの真空管は、ただ箱に入れてあるだけなのと比べると、ずいぶん丁寧な梱包です。当時は、比較的高価な真空管だったのでしょう。

下の写真は、ロゴの印刷してある正面からの写真です。ビーム管部の大きなプレートが見えています。

次の写真は、側面から見たものです。左がビーム管部、右が3極管部ですが、その間にシールドがあります。データシートには載っていないのですが、内部でビーム管部のカソードに接続されています。なかなか、きちんとした作りです。

裏側から見ると、三極管部が見えます。わりと大型のプレートで、さらに放熱のためかプレートが横に広がっています。データシートではプレート最大損失は2.5Wとなっていますが、余裕がありそうです。

最後の写真は、横にしてソケット部を臨んだ所です。コンパクトロンの基部は、ミニチュア管と似ていて、空気抜きがあるところが違うのが分かります。

2006年8月26日 記.
2010年12月3日 転記.
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